ハワイの学校〜ドネーション文化

【ハワイ滞在記29】ハワイの学校〜ドネーション文化

ハワイの学校に入学してビックリしたこと、それはドネーションの文化です。まだハワイで半年しか経っていませんがファンドレイジングやドネーションを経験したことを書いてみま〜す。最初は戸惑ったのですが、なかなかおもしろい仕組みです。

ドネーションとは日本語では寄付ですが、こちらではさまざまな場面でよくドネーションの場面に出会います。そして学校からもさまざまなドネーションのレターがきます。

スーパーで買い物し精算時にレジの方が聞いてくるので、学校名を伝えるとその学校に売上の一部が寄付される、というようなものです。

こんなふうに商品を販売して利益の一部が学校に寄付されるものや、困っている方たちに寄付するものなどあります。

<学校からのお知らせで商品を購入して、その利益の一部が学校に寄付>

●学校の8年生(中学3年)が修学旅行にいくからクリスマスツリー用のもみの木(本物)をNPOから購入、旅費に寄付

●放課後に出店がでて、ホットドックやシェーブアイス(かき氷)を子ども向けに販売、その利益を修学旅行の旅費に寄付

●図書館で新書の販売会があり本代+若干のプラスして購入する。するとその利益を学校の図書館の本の購入のために寄付

<イベント企画(親がボランティア)で収益を学校に寄付>

●PTA主催のお祭り企画でゲームや軽食をだして利益を学校へ

●お菓子などを寄付して親向けに販売会をして売上を学校へ

●校庭でフードフェスティバル。地元の飲食店が出店、高いチケットを購入して利益を学校へ

<企業が学校に提供して売上の一部を学校に寄付>

●スーパーの買い物時に寄付する学校を選んで売上の一部を寄付

●飲食店やショップの割引券を10ドルで販売し売上を寄付

●商品についてるベルマークのようなものを集めて学校へもっていって寄付

<困っている方たちに寄付するもの>

●サンクスギビング(感謝祭)に必要な方に食料を寄付(このクラスではお米袋の指定がありました)

●クリスマスにプレゼントをもらえない子どもへのプレゼントを学校に持っていくという寄付

こういう「ファンドレイジング」というさまざまな活動を通じて学校に寄付されるのです。

多額の寄付金を要求されるのではなく、いろんなイベントで集めていくので随分と手間はかかりますが、基本的には商品やサービスを買うのでお金だけの寄付とは違います。

私なりに考えた学校へのファンドレイジングの特徴は

●商品やサービスの購入なので親もメリットを受けている

●小額なので協力しやすい

●子どもが喜ぶものを提供している

●毎回資金集めの目的が明確

●企業のプロモーションとしては見え方がいい

●PTA活動は資金集めの活動が多い

企業や学校、保護者そしてもちろん子どもたちにとってもメリットがある三方良しの仕組みだと思いました。

具体的にはこんな感じです。

(目的)修学旅行の旅費  もみの木の販売

先日クリスマスツリーを購入しませんかという案内がきました。

もみの木(本物)が数種類載った注文書があり、このNPOからツリーの購入をします。すると売上の一部がこの学校の8年生(中学3年生)がNYへ修学旅行にいく際の寄付になるそうです。

それ自体も新鮮でしたが、なんと注文用紙には特別に支援したい子がいたら名前を書いてくださいとありました。ということは生徒によって寄付金が集まったらその子の旅費の負担が減るというのです。これには驚きました!

(目的)学校の図書館の本の購入  本の販売

学校の本を買うための募金は、図書館で新品の本の販売会がありました。この本を買うときにボランティアのスタッフが「23.3ドルだから24ドルでよい?」

と聞いてこの差額の0.7ドルが寄付になるのです。

売上から図書館に新刊を買うそうです。同時に子どもの喜ぶゲームなどをPTAがしていて1回1ドルのゲームで商品がもらえて子どもは喜んで何度もしていました。

(目的)学校図書の購入 コイン集めイベント

子どもたちが学校にコインを持っていくというのもありました。

アメリカは1ドル以下はコインで4種類ありますが、月曜は5セント 火曜は10セント木曜は25セント 金曜日はどのコインでもOK という感じで家にあるコインを寄付です。

ただ、この仕組みには驚くべきものがありました。クラスで競わせるのです。たくさん集めたクラスにはごほうびのアイスクリームパーティがあるというのです。

毎日集計して掲示されていて最終合計の多いクラスだけがアイスクリーム食べれるという、それはみんな集めますよね!ごほうびを用意しているあたりがさすがアメリカ!

(目的)恵まれない子にクリスマスプレゼント 

穂高が学校からレターとタグを持って帰ってきました。レターには毎年困っている地元の子供たちに特別な贈り物をすると書いてあり、カトリック慈善団体を通じて渡るようです。実はこのタグには、名前と年齢と性別が書いてあり、Educational toy(教育玩具)と書いてありました。タグは穂高がひいたもので4歳の女の子向けのおもちゃを買い、きれいに包装してタグをつけて学校に持って行きました! 喜んでくれるかな?

こういうことを小学校からやっているのですから、ドネーションをする文化が根付くハズです。

日本でもクラファン(クラウドファンディング)が流行っていますが、アメリカの子どもたちは教育のベースにドネーションの文化が根付いているのだなぁと驚きました。

ちなみにこれは私立校だから、というのではなく公立校でも普通にある仕組みで、むしろ資金集めはもっと必要なのかもしれません。他の学校のことはよくわからないので教えてくださいませ〜

Mahalo♡

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